紅葉の個沢トレッキングⅢ めざせ!北穂高岳

しましまパパ

2011年10月27日 23:47




 10月の連休に涸沢カールに紅葉狩りに行って来ました 
第三回目となる今回は待ちに待った北穂高岳の登頂レポです 

この秋に登山を本格的に初めて、2回目でいきなり3000m級挑戦です。
北アルプスで4座目となる北穂高岳。
どんなところか楽しみと同時にドキドキ!

穂高連峰の中では比較的登り易いとされる北穂高岳ですが
岩登りにクサリ場にハシゴといった穂高の醍醐味を初体験しました 
そして登りついた北穂高岳山頂からの360度の大パノラマ!

我、日本の背骨を見たり

そんな絶景レポ、スタートです。


以前の記事はこちら


紅葉の個沢トレッキングⅠ 小雪舞う個沢カール
紅葉の個沢トレッキングⅡ 個沢が燃えるモルゲンロート





    


6時5分に涸沢のテン場を出発。
整備された石段を登りきった後は石がごろごろした斜面を
ペイントマークを見ながら登って行きます。
しばらくは沢の横を登って行きます。



  

緩い傾斜の岩を登ります。
これくらいなら楽勝楽勝♪
足掛かりも沢山あるしね。





 今度は先程よりも傾斜がある岩です。
二、三メーターはありそう。
どこから登ろうか一瞬迷います。
ペイントマークがちゃんとあるので大丈夫!

とは言っても実際やってみるとむずいですね~ 
一番焦ったのは岩に沢水が凍り付いて滑るんですよ 
マジ洒落にならないですって 
凍っていない足掛かりを必死に探し出してよじ登ります。
最後は腹ばいになって登りきりました。

ふ~っ( ̄・・ ̄)

序盤からハードル高かっ!

   

でも帰り道、この岩は巻き道で通らずに下山出来ちゃいました。
登る前は気付かなかったのに~(>Σ<)





 高度が上がるにつれて視界が開けてきます♪
空に向かって歩いているみたいで好きだな~^^

 



 岩だらけの沢をトラバース
ここは落石があるので要注意です。
下山時は落石を目の辺りにしてびっくり。

北穂高沢の奥のみえるのは東稜。
ロッククライマーはここを登るそうです。






素人考えで沢伝いの方が登りやすそうなのにと思ってましたが
この落石を見て合点がいきました。
登山道は足場のしっかりした岩峰に取り付いて落石をさけているんですね。






 最初の関門!
クサリ場とハシゴのコンボです。
山と高原地図では「スラブ場の長いクサリ、ハシゴ」
と書かれている個所かな?

す、すごっ!
これを登るの~!?
怖いけど登らなくちゃ頂上には辿り着けないしね~(ρ°∩°)




 よし!行きますかぁ~!
先行者のルートを参考に岩に取り付きます。
登りはクサリは使わずに岩の窪みを探してよじ登りました。
クサリ(ロープ)場などで岩登りの基本技術である三点確保
いきなりの実戦ですよ~ 
「三点確保」とは、常に両手両足のうちの三点を確保しながら
(動かすのは常に一点のみ)進むという方法です。
とにかく必死です。
後続もどんどん来ちゃう中、無我夢中で登ります 



 クサリ場の次はハシゴです。
見上げると迫力あるわぁ。
こっちも気合い入れて登りますか~!





 ハシゴのほうが高度感があるけど身体を固定出来るだけ安心感があります。
ドキドキしながら登りきると。。。





 素晴らしい景色が出迎えてくれます。



 やった~!
ハシゴを登ったうれしさで傍の人達とすごかったですね~と感想交換。



 ここからは新雪が多くなります。





 ここで少し息を整えたら出発です。
アタックサックは水と行動食と雨具のみなので軽いものです。
背中の荷が軽いと休憩も短く済んじゃいますね。



 奥穂高岳や涸沢岳の迫力ある姿を見ながら登っていきます。



 間近に見る穂高連峰は息を呑む美しさ。
すごいや~!








 最後のクサリ場です。
ここを乗り切れば後は難所はありません。
とはいっても転倒すれば滑落しちゃう個所もあるので気は抜けません。



   

あそこに雷鳥がいますよと年輩の方が教えてくれました。
夢中でシャッターをきりましたがちょっと遠くてボケボケです。
次回は雷鳥に間近にあってみたいなぁ。





 奥穂高岳山荘が見えます。
来年は奥穂高岳を狙ってみたいな~^^






  

北穂高岳のテン場です。
え~!?
こんな岩だらけの急傾斜にテント張るんですか~!

一人 500円
幕営数 25張

注意深く辺りを見回すと二カ所テントが張れる窪地を発見。
以外に平らな場所がありそう。
ものすごい絶景だけど強風対策は必須ですね。
しかも山小屋のトイレに行くまでが怖いです。
夜間にトイレ行くのは滑落しかねないですもん 






 新雪で辺り一面うっすらと白化粧。
アイゼン無しでも大丈夫そうかな?
みなさんもアイゼン無しで、すたこら登っていきます。
軽アイゼンを付けた方は一人だけでした。

ただ下りで踏み固められた雪は滑りやすかったですね 
初心者の僕のスキルでは正直、軽アイゼンが欲しかったかな。
初秋とは言え、山の上は冬が始まっているんですね。
認識が甘かったです 











 北穂分岐の看板です。
北穂高岳と涸沢岳、奥穂高岳方面の分岐点です。
北穂高岳を登った後は涸沢岳に向かう方が多かったですね。
すごく怖いコースらしいですが、夏の好天気なら挑戦してみたいかも?!
ここが行ければ大キレットも行けちゃうくらいな難コースのようですが。。。^^;
今回みたいな雪が残るコンディションは僕にはとても無理です 







 後一息で山頂です。
巨大な岩山の下を少し下って登り返します。
登山道が細くて、積雪ありなので慎重に進みます。






 でか~!
松涛岩というのかな?





 最後の沢をトラバース
ここでも落石がありました。
落石が止むまで後続の方はストップです。
本当に沢は落石が多いな~^^;





 細い登山道の下を見るとすごい崖です 
転倒すれば即、滑落です 
こわ~っ!






 山頂直前の石段が怖かったです。
なにせ雪が踏み固められてアイスバーンになってるんですよ~ 
登りはまだいいのですが、帰りはちょっと滑って胆を冷やしました 
石段を登りきると広々とした山頂に到着です。






 北穂高岳 3106m に登頂しました♪
やった~!
初めての3000m超です^^
アタックサックのお陰でたいして疲労もなく登れました^^
山頂にて写真を撮って頂きました。
バックには槍ヶ岳!
最高です♪

10月8日 06:15涸沢-08:34北穂高北峰

北穂高岳は穂高連峰北端の山。
日本有数の岩場である滝谷が西面にあります。
北峰と南峰の双耳峰です。
最高峰は今回登頂した北峰です。






 北穂高岳の山頂はとっても広々♪
この秋登った4座では一番広いですね~。
北穂高岳への搬入物資のヘリポートにもなっているのかな?





 なんて素晴らしい景色なんでしょう!
槍ヶ岳の左後方には裏銀座、右には表銀座の山々が並んでいます。
北穂高岳からの槍ヶ岳の眺めの素晴らしさはピカ一ですね 





 大切戸(キレット)だっ~!!
見ているだけで怖いですっ。
北穂高岳から北側に伸びる南岳への稜線はがキレット。
飛騨泣きや長谷川ピークと呼ばれる難所があるそうです。
ここを挑戦する日は来るんでしょうかね~?

カメラを北側からぐるっと回してみましょう。




 個沢岳



 個沢岳と奥穂高岳
さらに奥は西穂高?



 前穂高岳



 9月に登った常念岳、大天井岳



 槍ヶ岳と表銀座と雪の立山




 北峰の山頂直下にある北穂高小屋が見えます。
次回は北穂小屋のご紹介です^^
天空のカフェにようこそ 












つづく




あなたにおススメの記事
関連記事