めざせ!日本最後の秘境★雲ノ平

しましまパパ

2012年09月29日 11:33







秋の縦走は、テントを担いで稜線歩きがしたいなぁ~ということで
憧れの雲ノ平を目指してみました(*^o^*)

雲ノ平までは二日の行程です。
登山口は折立、新穂高温泉、さらに室堂とありますね~。
愛知県から車のアクセスやテン場を考えて新穂高温泉からのピストンで計画。
前から気になっていた鷲羽岳も登ってみたいし、更には水晶岳も行ってみたい^^
連休前日に有給をとって初の三泊四日の山行です。
今シーズン最後の長旅のつもりで家族にも無理をいって行かせてもらいましたよ。




<一日目:9月14日>


   

新穂高温泉の無料駐車場に到着したのは深夜2時35分。
駐車場整理の方に一台だけ空いていますとのことで
満車の立て札を退かして入れてもらいました。
連休前日に関わらず大盛況ですよ(゜∇゜)

少し仮眠をして4時にヘッドライトをつけて出発です。
新穂高温泉では橋の架け替え工事中で仮設の橋へ迂回となってました。
ところが看板を見落としたり分岐を間違えたりと
ゲートにたどり着くまでに一時間もかかってしまいました(^。^;)

気を取り直して本格的にスタートです。
わさび平の先にある登山口までは林道歩き。
登山口までのアプローチが長いですね~。


  


登山口から先は緩やかな登りがしばらく続きます。
沢を横切ってからは傾斜もきつくなってきましたよ 

鏡平までの登りがきつく
先月痛めた膝痛が振り返してしまいました~ 
早速サポーターで膝をガード!
膝をかばいながら登り続けますよ。





 鏡平からの逆さ槍は絵になりますね(槍の頭が雲の中なのは残念!)




 池で囲まれた鏡平小屋も素敵でしたよ。
小屋もまだ新しです 
泊まってみたくなりました^^



  

弓折乗越まで登れば待ちに待った稜線上!
槍や穂高は雲の中でしたが
双六岳と樅沢岳や鷲羽岳を眺めながらの稜線歩きは心地好いですね 

膝痛に耐えながら双六小屋に1時過ぎに到着!!
さすがに三俣まで歩くのは無理でした。
管理人の足では双六までが限界のようです(^^;)

テン場は連休前だけあって空いてましたよ。
南の空が真っ黒です!
雨が降る前に急いで居心地の良い我が家(テント)を設営。

テント設営後、降り出した雨は夜まで続きました  
膝痛と雨で気分はブルー 

とは言え移動式の我が家は実に快適♪
膝に湿布を貼ったお陰かテン場では膝痛も改善してきましたよ。
膝痛は明日まで様子見してから行程を決めようと早々に寝ちゃいました 

双六小屋のテン場は風の通り道 
夜中は強風で何度も目を覚ましました(+_+)


9月14日 コースタイム
 4:00新穂高温泉(迂回路で道迷い)5:00-6:12わさび平小屋6:21
-10:12鏡平山荘10:36-11:42弓折乗越11:50-13:09双六小屋(昼食) テント泊



<二日目:9月15日>






   

びしょびしょの幕は重く、強風の中の撤収は時間がかかりました。
それでもなんとか朝5時に双六小屋を出発!
ヘッドライトをつけて歩きだします。
膝痛もなかったので予定通り三俣山荘まで巻道コースを進みしたよ 

三俣蓮華岳の美しいカールを歩きながら、振り返ると槍が雲間から見えてきました 



  

三俣山荘で小休止した後は、楽しみにしていた鷲羽岳へ 
鷲が羽を広げたような美しい山容ですね^^
絶景を楽しみながらテントを担いでゆっくり登ります。
しかし風が冷たかった~ 




 槍を横目に登っていきます。
絶景ですぁ~





 鷲羽池は美しいですね~^^

槍穂高、表銀座の山々との共演すばらしい限りです。
昔は鷲羽池のほとりでテントが張れたそうです。
今は禁止されているのが残念!



  

日本百名山である鷲羽岳2924.2m
鷲羽岳山頂からは素晴らしい大展望♪
二つの五郎岳と薬師岳が印象的でした。
また行ってみたい山が増えましたよ^^




 中央に見えるは薬師岳!
でかい山容ですねぇ




 白さが際立つ野口五郎岳

気になります!
裏銀座に興味が俄然出てきました!
登山口と下山口が別々という問題はありますが来シーズンは挑戦したいなぁ~^^



   

鷲羽岳を下ってワリモ岳2888mを登り返します。
ワリモ岳山頂直下はロープが張られており、慎重に通過です。



  

ワリモ岳北分岐に着いた頃には結構ヘロヘロでした(^_^;)
テン泊装備だとバテるのも早いかなぁ。
膝痛の再発も気掛かりだったこともあって水晶岳は断念。




 水晶岳(百名山)。。。いつかはきっと!



   

祖父岳を経由して雲ノ平を目指します。
天候も晴れから雲がちに 
天候が崩れる前にテン場に着きたいところです。





 雲ノ平に入ると木道となります。
標高2650mの溶岩台地の風景は日本最後の秘境とは思えないゆったり感♪
ザックなしでのんびりお散歩したいですね~ 





 雲ノ平のテン場分岐にザックをデポして雲ノ平山荘まで受付に向かいます。
ギリシャ庭園と名付けられた溶岩台地の木道を進みます。
しかし山荘とテン場がこんなに離れているなんてびっくりです 


  

建て替えたばかりの雲ノ平山荘で受付をすまし
テン場で知り合ったお兄さんと山荘でうどんを食べました 
シンプルで旨かった♪
雲ノ平山荘は快適でしたよ。
小屋泊もいいかも^^



   

テン場に戻る途中からとうとう雨に降られるましたよ。
ザックを回収してテント設営です。
雲ノ平のテン場は岩場で張れるところは限られてました。
テン場自体は風裏なので風対策は不要でしたね。

溶岩大地で黒部五郎岳や祖父岳を眺めながらまったりすごしました。
歩いて二日の雲ノ平は静かでしたね。

テン場のトイレは立派な建物です。
紙は持ち帰り表示ありですが
雲ノ平山荘の名でトイレットペーパーなら流せますとかかれていました。
水場は水量が少なかったので沢まで水汲みに行きましたよ。

9月15日コースタイム
     5:00双六小屋-7:31三俣山荘7:49-9:24鷲羽岳9:45-10:14ワリモ岳10:20
    -10:35ワリモ北分岐-11:44祖父岳11:56-12:54雲ノ平山荘(昼食)13:15
    -13:30雲ノ平キャンプ場 テント泊




<三日目:9月16日>





 朝五時にテン場を出発!
予定通りに撤収出発出来るのはうれしいねぇ~
毎回遅れがちだけに幸先いいわぁ


  

この日は終日お天気が良かったです!
最高の稜線散歩が楽しめましたよ (*^_^*)
反面、落し物が相次いだ日でもありました (--〆)
(新調したばかりのヘッドランプとサブバックのストラップを紛失)





 チングルマ(稚児車)の実ですよ^^
名の通り、風車のような形です。

雲ノ平で忘れ物捜索で1時間かけましたが諦めて先に進むことに。
お陰で2人の方に思わぬ再会も出来たのはうれしかったですね。





 黒部源流まで下って源流の冷たさに感動^^

本当の源流はもう少し上流のようです。





 三俣蓮華岳キャンプ場からみた鷲羽岳。
鷲羽岳はかっこいいなぁ~
三俣のテン場で小休止した後は、お楽しみの稜線歩きです。



  

これだけの晴天での稜線歩きは昨秋以来です 
三俣蓮華岳と双六岳の稜線を景色を楽しみながら歩きます。





 三俣蓮華岳2841.2mに登頂♪

正面の槍穂高、斜め前方の笠ヶ岳、表銀座の山々
後方は鷲羽岳、水晶岳、薬師岳、黒部五郎岳!
贅沢な時間でした^^





 三俣蓮華岳山頂から眺める黒部五郎岳

黒部村(黒部川)にある岩がごろごろした山というのが名の由来だったような。。。
いつかいってみたい山リストに加わりましたよ 





 三俣蓮華岳山頂から前日に歩いた巻道を眺めます。
稜線から歩くのもよし、巻道から歩くのもよし
どちらもすばらしいコースですね 



  

広い稜線を歩くコースが大半なので気持ちよく歩けましたよ。
三俣蓮華岳から双六岳の稜線歩きはアップダウンもあります。
小さなハシゴではザックの重みで後ろに傾きかけてちょっと冷や汗 





 双六岳2860.3mに到着です♪

山頂は広々していますよ。
眺めもいいね~
槍に雲がかかってきました。

山頂で雲ノ平で一緒にうどんを食べたお兄さんと再開。
あれ?槍まで行くっていてませんでしたか~(笑)
同じ双六小屋のテン場までということでした。
しばし山談義してお別れしましたよ。





 双六岳から眺めるに百名山の笠ヶ岳

笠ヶ岳は高山市内からも見えますね。
笠の形をした山容が気になります^^
登ってみたい山リストに追加ですよん♪





 なだらかな双六岳稜線

お天気の稜線散歩は最高♪
霧の時は道迷いしそうなくらい広々~





 振り返ればぽっこりした双六岳山頂♪






 二日ぶりの双六小屋が見えてきました~!!

小屋の向こうには西鎌尾根の入口にある樅沢岳
いつかは西鎌尾根で槍に行ってみたいですね^^





 双六池と双六岳のテン場

まるで海水浴場のようななだらかな砂地がひろがるテン場です。
強風さえなければ最高なテン場なんですが。。。^^;

午後一時過ぎには双六のテン場に到着。
込み始める前に乾かしながら設営です。



  

テン場で過ごす時間も贅沢な一時♪
これだから重くてもテン泊はやめられませんね^^
この日は雨にも降られず、満天の星空を眺めながらすごせましたよ。


9月16日コースタイム
 5:00雲ノ平-6:30日本庭園(落し物捜索)7:30-8:13黒部源流8:20
-9:03三俣蓮華岳キャンプ場9:16-10:23三俣蓮華岳10:30-11:45双六岳12:00
-12:41双六小屋(昼食) テント泊




<四日目:9月17日>





 最終日の朝はLEDランタンの明かりで撤収。
やはりヘッドライトを紛失したのは痛いです (>_<)
明るくなった5時20分に出発。

この日は風が強く稜線上は寒く鏡平まで一気に下りました。
鏡平からは太陽が照りつけて逆に暑くて汗だくに (~_~;)
疲労と暑さと膝の爆弾がやばっというところで登山口に到着。
ふぅ~なんとか順調!


  

しかし登山口からの林道歩きは長く感じますねぇ。
足の裏が痛いけどもう少しでゴールだぁ~と黙々と歩きました。

新穂高温泉に到着です!
初日に間違えた分岐点を見て、びっくり \(゜ロ゜)/
日中なら絶対間違えないような分岐を
暗がりでヘッドライトの明かりで突き進んでしまったのですね~。

無料駐車場に到着した後は、すぐ横の深山荘の温泉を利用しました 
内風呂のみにボディーソープとシャンプーがあります。
川沿いの露天風呂は外から丸見え!
反面、解放感は抜群です~ 


9月17日コースタイム
 5:20双六小屋-6:13弓折乗越-6:37鏡平山荘6:55-9:09わさび平小屋9:24
-10:37新穂高温泉 登山者無料駐車場




<まとめ>

初めての4日間の山行はとても充実したものとなりました。
なかなか長期の休みが取れないので貴重な体験でしたね。
行動中のお天気も良好で大好きのテント泊も堪能出来ちゃいました♪
膝の故障もなく、健康で下山出来たことに感謝です。
家族のバックアップがあっての山行でした。
改めて感謝です^^


①ザックが重い(テン泊の宿命ですが)

やせているのでザックの重みでウエストと肩にみごとな青アザが出来ちゃいました。
肉が無さ過ぎるんだよねぇ^^;
時々激痛で歩くのが辛い時があります。
このあたりの対策は重量を減らすか、ザック自体を変えるしかないのかな。


②紛失物が多い

ヘッドライトは命にかかわりますね。
予備のライトは持っておかないといけないかな(eライトとか)
後は落とさないように固定対策(カラビナとか収納場所を工夫する)


③膝痛対策

サポーターで膝を固めるのは効果がありましたが
反面圧迫されすぎて膝裏が鬱血しちゃいました。
膝に負担がかかる行動時間や早いペースは控えないといけないですね。
今回の行動時間は6~8時間なのでまずまず。
後ははやる気持ちを抑えたペース配分ですね。














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